幼い恋は その純粋さゆえに
何かを損なうように出来ている
完全であろうとする 夢は
脈絡のない物語を 繰り返すもの
自分や誰かが傷ついても 目覚めれば消えて行く
自覚のない罪なら 咎めても意味はない
後から 振り返り 損なった訳を知るしかない
それが 恋だけど
仔猫のような君 気紛れに距離をとる
でも 膝に来てくれた 時だけ
愛せばいいわけじゃない
呼ばれた名前に 聞こえないふりをして
少し遠くにいて 僕を焦らす
そんな 儀式も君には 必要だから
何処かで傷ついて 泣き方を忘れて
傷心自失で 帰って来た時には
伝えられない苛立ちに 立てる爪も愛すること
君のこと 受け止めるためには
それが 必要なこと
だから どんなツナワタリでも 僕は
君のためなら
この身体の すべてを クシして
渡り切ることくらい 当たり前にこなせるように
それでも もし 足らないものがあって
落っこちそうになっても
この想いで オギナエルと信じてる
本気で そう思っている
だって それが 恋だろう
まして 恋の相手が 仔猫のように
危なっかしく 可愛いキミだから
君が 余計な傷を負うことがないように
大切なものなら 何ひとつ失くさないように
いつ 振り返っても 君が笑顔で いれるように