あの人の小さな仕草さえ
大切に 覚えてる あなた
あなたの中には どれだけの
あの人が 詰まってる
夜が 来るたびに 泣いていたね
やがて 心は 少しずつ時間の流れを
取り戻していくけれど
流した涙のせいで
大切に思ってた あの人の りんかくが
ぼやけていくようで
ある夜 泣くのを やめたね
まだ その胸に残る愛しいものを 忘れないようにと
あなたは
東の空から 昇ってくる 星を
ひとつ ひとつ 手に取り 名前を付けて
箱の中に しまう
西から零れていく 星たちに
心を 潰しながら 。
ねえ
僕たちは 時間とともに 時に
大切なものさえ 失っていくけれど
そのすべてを 心に留めていられると
そう 信じてもいい？
思い出の中には
忘れてしまいたいほど 悲しいことも
確かにあって
心に傷を 残していくけれど
やがて その傷さえ 輝いて
何かを 教えてくれると
そう信じても いい？
ねえ
あなたが 泣くのをやめた あの 夜のように
その箱の中で 輝く星たちのように
